まぁ、この学校は大きく生徒数も多い。仮にさっきのパツキン野郎が、私と同じ一年生でも同じクラスになるとは限らない。



だって、10クラスあるんだよ。10分1の確率だし、そうそう同じクラスなんか…。









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「………」

『………』



神様に見捨てられたぁあぁぁぁぁあぁ!!!!!



えっ、何で!?何でさっきのパツキンが同じクラスに!?



しかも何故に?



隣の席ですかっ!えっ、マジ嫌なんですけどぉ!気まずいんですけどぉ!



あっ、ヤベー…。変な汗が出てきた。



あれ?あれれ?



何か知らないけど、お腹痛くなってきた。


あれ?気持ち悪いなぁ…。吐きそうなんだけど…。あのぉ、先生。お願いです。新学期早々席替えしませんか?まじでさ、ティーチャー。私吐きそうなんだけど…。オェッて行きそ…ゥオェッ!!!



セーフ!まじセーフ。まだ心の中でしたぁー。まだ吐いてませんよ。ちょっと心の中で吐いただけ「はい、次佐藤チサ。」



『は…はいっ!』



ガタッ!



そうでした…。今自己紹介中でした。危ない危ない。呼ばれたから勢いで立ってしまった。セーフだよね?



『さ…さささ。』



どもるな私!変わるんでしょっ。頑張れ私。



『さ…佐藤チサです。宜しくお願いします…。』



よし、良くやった。



緊張のあまり最初は吃ったけど。頑張ったよ。



着席しようと座ろうとしたら、左隣から視線を感じた。振り向いたら、私を腹痛と吐き気まで追わせた問題児のパツキン野郎がニヤニヤ笑ってた。



「…だっさ。」



MU・KA・TU・KU☆



殴りたい!生まれて初めて思いました。でもコイツ睨むと恐いんだよなぁ…。



「次、高屋敷龍治。」

「…はい。高屋敷龍治。荒神中出身。宜しく。」



左隣の奴ムカつく奴【高屋敷龍治】…たかやしきりゅうじ…タカヤシキリュウジ…。



ウィーガガガガ…ガッ…ガッ…




はい、ウイルス発生しました。奴は誰でしたっけ?あのパツキン野郎の名前はインプット出来ませんでした。



ハッ!三秒で忘れてやりました。名前なんだっけ?パツ・パツキン?韓流並にイケメンだから韓国出身なのね。オホホホ~。