毎晩見て虚しくなるダブルベッド。
いつの間にか私だけの物になった。
龍太郎が買ってきた時は嬉しかった。
毎日、好きな人と寝られる幸せ。
夜が待ち遠しかった頃が懐かしい。
龍太郎はアイドルで、休みの日も、ろくにデート出来なかった。
だから夜は、夜だけは私が龍太郎の特別だって思えたのに…
帰ってこない龍太郎を思うと不安になるの。
「新しく好きな人が出来たのかもしれない。」って。
一人で寝るベッドは、寂しいよ…