ミステリーでよく、犯人が告白しますよね?

刑事が話すのなら裏付けが必要なのですが、犯人ならどうして、ウンウン、と進んでしまうのか不思議です。

犯人しか知り得ない情報なら、証明も難しい。

例えば、

「私の両親はアイツに殺されたの! だからこれは復讐なのよ!」

……みたいな話がよくありますが、ウラ、とらないと犯人のペースで解釈が進んでしまいます。

「お父さんが、死ぬ間際に私に言ったの!」

「問い詰める私に、アイツがそう言ったのよ!」

……などなど。


『ホンマかよ?』です。


話のツジツマが合っても、鵜呑みにはしません。恐慌から来る一過性の妄想かもしれませんし。


結構、この当たりの展開加減で、読後の評価が決まってきたりします。

ミステリーは楽してはいけません。

いや、楽できない、緻密なジャンルなのですから。