笑う門にはオレ様がきた!!

こっちに来た頃は
果てしなく先の事だと思ってた。


なのに今、
振り返るとこの三年間が
嘘みたいに早かったなと思える。


ただ…


「冴子さん、
私本当にちゃんと
歩いて行けるでしょうか?」


常に誰かの元で動いていた自分に
大きな不安がのし掛かる。


「大丈夫、
私が言うんだから。


それにあなたには
ビジネスにシビアなこの土地で
築き上げた実績と
確かな人脈があるじゃない?


自信持ちなさい。


ちょうど日本での個展のオファー
来てたわよね?
絶好のタイミングだと思うわよ。」


と、冴子さんが明るく
私に言ってくれる。