笑う門にはオレ様がきた!!

「ココちゃん、
そろそろ私、
あなたから解放されたいんだけど…。」


突然、
晩ご飯を一緒に食べていた冴子さんが言う。


「ど、どういう事ですか?
もしかしてク、ク、クビですか?」 


今、口に入れたパスタを
水で流し込み慌てて聞く。


今日は、冴子さんが設計した
人気のイタリアンのお店に来ている。


もちろんイスとテーブルの
デザインは私だ。


「確かに私が大学の頃から
使っていたお気に入りのカップを
あなたこの前割ったしね、
お望み通り
クビにしてやろうかしら?」


ニヤリと不敵に笑う冴子さん。


えっ……


ほんとに……?