笑う門にはオレ様がきた!!

本当はこっちに来た日から
思い出さない日なんてなかった。


慣れない土地と仕事に
毎日が不安でいっぱいで


あの大きな手の温もりに
触れたくなって…


一層、何もかも投げ出して
師匠の胸に飛び込もうかとも思う。


空港でカッコ良く
去ってきたというのに…


自分でも情けない。


だから師匠の事を考え出すと
仕事にならなくなるから


出来る限り朝も昼も夜も


仕事の事だけを考えようって
自分で決めたんだ。


そうするしか……


なかったんだ。