「分かった、お父さん。私、頑張るよ」 口がふさがらない私をよそに、二人は握手をして車に乗り込む。 展開が速すぎて良くわからないけど、「踊る社長になる」ってことで決着できたみたいだ。 よ、よかったね、竹内さん・・・。 夢に向かって走り出した竹内さんに、私は手を振った。 「竹内さーん!がんばってね!!」 走っていく車の窓が開いて、竹内さんの白くて長い手が現れた。 竹内さんが「サンキュ」と言っているのだと、分かった。