うっすらと目を開けると…目の前に、お母さんと……



ハヤトが立っていた。



ハヤトはあたしの手をギュッと握っていて……。



って……



え?



これは……夢なの?



驚きの表情をしていたハヤトの顔が、一気に笑顔でいっぱいになる。



「お前っ……やった!!!やったぞ!!」



「やった……?なにを?」



キョトンとしているあたしを見て、お母さんは涙を流し、



「すぐに先生を呼んでくるわね」と言って、部屋を出ていった。