「へー…」


気の抜けた声を出すと、アイが上目づかいに見てくる。


「もー、聞いてるの?ユナ」


「聞いてるよー。彼氏は浮気なんかしてないってことだよね。

他になにか変わったことあったって言ってた?」


「んー、どうかな……あっ、そういえば……」



「なに?」







「前にね、体育のときに一人で用具を片付けてる女の子がいて、何度か手伝ったって言ってた」



アイの彼氏は確か、2組だよね。



だったら1組の石田さんと、同じ授業を受けてるはず…。