「藤崎と佳奈ってさ、いつから付き合ってるんだっけ」 「なんか唐突だね」 退屈な授業が終わったと思ったら、前の席の怜香が私を振り返った。 唐突な質問に、疑問符が頭上に浮かんだ。 「一年の夏くらいからだと思う」 「一年か。でも藤崎と佳奈って付き合う前とあんまり変わらないよね」 「そうかなあ。…でも怜香と夏樹君も変わりない気がするけど」 「名前で呼び合うようになった」 そう言った怜香は、ちらりと窓際を一瞥した。 窓際には、一応私の彼氏である郁也と怜香の彼氏の夏樹君。…仲は良いんだと思う。