そんなに雰囲気変わったんか…
あれ、なんやめっちゃ胸んとこがむず痒いんやけど。
「にやけんな、きしょい。ま、そういうことだ。じゃーな、夕暮」
増川が立ち去った後も、俺はにやけた顔を止められへんかった。
ガラガラガラッ
「おーっす!!皆はよー」
「おぉ、炬哲かぁ。おはよ」
「炬哲いつもより遅いじゃん」
「たははー寝坊しちゃってさ」
!!…炬哲!!
はっと我にかえった俺は、教室のドアを見た。
いつも見てる炬哲。
でも、毎日毎日好きが大きくなる。
めっちゃ可愛えぇ…!!
「炬哲!!おはよう!!」
俺は一目散に近寄り、背が小さい炬哲を見下ろす。



