「へへ…ぜってぇつける…大事にする…」
嬉しそうや。
めっちゃ嬉しい。
俺は抱きしめる腕に少し力を込めた。
「バレるかもしれへんで?えぇの?」
一応確認。
「ん…。バレることは、別に気にしてない…って言ったら嘘になるけど…けど、いいんだ…」
「…ていうかそもそも、何でそこまでバレんのいややってん」
「…え。えーと…俺、夕暮に似合ってないだろうから…自信なくて。だから…バレたらどんなこと言われんのかなって…はは…笑っちゃうよな、こんな臆病なテツ…」
弱々しい声でそう言うテツに、俺は脇を持って炬哲を反転させ、後ろから抱きすくめた。
「んなぁっ!!きゅ、急になに……」
そんな炬哲のこめかみにキスを落とし、手を絡めながら言葉を紡いだ。



