「して…くれるか?あ、なんならネックレスにしてもええで!!見つかると…恥ずかしいやろ?」
俺はもうしとるけど。
俺の言葉に、俯いたままの炬哲が横に首を振った。
そして、落ちる雫。
「え!?炬哲!?」
「ぅ…うぇっ…ゆっ…ぐれ…ありがとー…っひぐっ…すげぇ…嬉し…」
嬉しがって泣いとんのか…良かった。
俺はゆっくりと炬哲の指にリングを嵌め、抱きしめた。
「うく…ひっく…へへ…綺麗だな…これ…」
手を眺めているのか、そんなことを言う炬哲。
「こだわったからな」
そう。なかなか良いのがなくて困ったんや。
たまたま行ったお店で、やっと見つけたんがこれ。
一点ものやったからすぐ買った。



