お前のことが…可愛くて仕方ないんや。


『スポドリとゼリー』という言葉を聞いて俺はケータイを閉じ、家を出てチャリをかっ飛ばした。

薬局とスーパーに寄り、頼まれた物とお粥づくりに必要な物、薬などをちゃっちゃと買って、炬哲の家に急いだ。

あ、そーいえば、鍵空いてへんのとちゃうか?

え、どーやって入ればえぇんやろ…(汗)

そんなことを考えつつ、炬哲の家に着いた俺は、家から見えないところにチャリを置き、チャイムを押した。

当然、応答は無し。

反射的に周りを見渡し、俺はそっと門扉を開けた。

ワンワンッ

ビクゥッ!!

隣の家の犬が、こっちを見て吠えている。

俺はシーッと人差し指を口元に当てた。