「えっいやっ…って、俺はヘタレやあらへん!!何言うてんねん真知田!!」
「ヘタレ以外は認めるのね」
「うっ…」
真知田は言葉を詰まらせた俺の耳元に近づき、炬哲に聞こえないような声で、
「哲、今度の日曜が誕生日なの。デートくらい誘ってやりなさい」
!!
炬哲…誕生日やったん!?
キラキラした目で真知田を見つめると、めちゃくちゃ苦い顔をした。
あぁ、キモいって言いたいんやな。
ていうか、真知田がそんな重要なこと教えてくれたんは何でやろ?
裏が有りそうな気ぃするけど、これはいい情報だ。マイナスにはならへん。
くいっくいっ
「?どした?炬哲」
俺の脇辺りのシャツを引っ張る炬哲。
あれ、めっちゃ可愛い…



