「…………………」

なななな、何この状況?

顔から火が出そうなんだけど

こ、これも小説の為なの?

そうなの?

私が顔を真っ赤にして固まっていると

「小説の為じゃないから」

と耳元で囁くと私を後ろからギュッと抱きしめる

「//////」

ダメだ。瑞季さんが何言ってるのかワケがわかんない

キャパ超えてる

心臓が止まりそう

「よしっ、充電終わりっと」

私を軽々と持ち上げると隣の丸イスに座らせ

コーヒーを持って書斎へと行ってしまった

充電って…

小説の為じゃないって…

何でそんな事言うの?

瑞季さんにはなんでもない言葉や行動でも

私には…

胸が苦しいよ、瑞季さん

結局、その日私の心臓はずっとドキドキしたままだった