思わず高砂さんの顔を見ると小声で

「何も言わず私に話を合わせてもらえますか?」

初めて見る切羽詰まった様子の高砂さんに思わず頷く

「結婚?このボケッーっとした若いこの子とか?」

何気にキツいこと言われてる…

「あぁ、そうだ。オレはこの子と結婚するから

納得したろ?だから母さん、もう帰ってよ」

何かすごい展開なんですけど…とひるんでいると

「アンタっ、良一郎とホンマに結婚するんか?」

矛先がこっちに向けられた

そっと高砂さんを見ると目で頷けと無言の圧力を私にかけてくる

仕方なく私は品の良さそうなおばさんに向かって頷いた