「あの…一つ聞いてもいいですか?」

スケジュール帳から目を上げると

「何です?」

サイボーグ高砂が言う

相変わらずの威圧感に質問する気が失せる

気を取り直し

「何で瑞希さんが男性だって事を隠すんですか?」

「聞いてどうする?何か企んでいるのか」

相変わらず、攻撃的だなぁ

「いえ、ちょっと何でかなって。瑞希さんカッコいいから男の人であっても益々人気でそうなのに」

思ったままを言ってみる

「はぁ。君は本当に何も解っていない」

サイボーグ高砂は呆れたように私に説明し始めた