「桜華!」



颯くんの声に、小走りで駆け寄った。



「あのね、奇跡的に上手くできたクッキーなの…食べる?」




迷惑かも、なんて不安はいらなかったみたい。



ニッと笑って


「いただきます」



って言ってくれたから。