……大丈夫かなぁ。 家に帰っても、そのことばかりで。 怪我をした水樹くんも、 それに責任を感じる颯くんも。 ベッドの中で、眠れずにいると。 ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜 突然枕元で鳴ったケータイに、慌てて飛び起きる。 11時。 いつもなら、颯くんはこんな時間に電話してこない。 だけどディスプレイには《着信:綾崎颯》の文字。 「もしもしっ!」 『あ……ごめん、起きてた?』 申し訳なさそうな颯くんを心配させないように、起きてた!と答える。