キミの前に夕焼け




そうだよね、不安になったってどうしようもないんだし。



颯くんがあたしのこと好きって思ってくれてるなら、それでいい。




絶対真っ赤な頬を手で抑えて隠す。





「顔真っ赤」


「だ、だって…!ふ、不意打ちだったから!」




「ふぅん…。
じゃ、不意打ちじゃなかったらいいんだ?」




「へ?」





意地悪な笑みを浮かべて、近づく顔。


吐息すらかかるほどの距離で、思わず目を逸らす。




もう、絶対絶対顔赤いよ…。