「あのさ……」 やっと口を開いた颯くん。 いつもの明るくて優しい颯くんからは想像もつかない低い声に、3人は徐々に後退していく。 「…触んないで。俺の、だから」 その場から去る颯くんに手を引かれ、火照る顔を抑えながら小走りをする。 学校が見えないところまで来ると、急に颯くんが立ち止まった。