「聖にゾッコンの立本柚希ちゃんよね!?私達の部で有名よ!」 え……? ニコニコ笑う美人さん。何だか、とてつもなく嫌な予感がする。 あたし、もしかしなくても一番助けちゃいけない人を助けたんじゃ……!? 「…あの…失礼ですけど、あなたの名前は……?」 恐る恐る尋ねると、美人さんはとびきりの笑顔で。 「弓道部マネージャーの伊吹スミレよ!よろしくね、柚希ちゃん♪」 ――――あぁ、やっぱりあたしって馬鹿だ………。