あ、ダメだ。これ言っちゃダメだったパターンだぞ。
小さく呟いたあたしを、睨むように見下ろす山田くんの目が恐すぎるっ!!
は、般若!!それか鬼っ!?悪魔!?魔王!?
こ、ここここれはガチでヤバいやつでは……。
今の「は?」を温度計で計れば、絶対氷点下指す!
固まっちまうよ旦那ぁっ!!
「…馬鹿にしてるの?」
「あははは…ち、違います」
あー…怒らせてしまった~…。
半端じゃない後悔にガクッと肩を落とす。
……よしっ。謝ろう!それが一番だよね!
別名人間離れしたポジティブの柚希、ここは思い立ったらすぐ行動!
ガバッと顔を上げ、謝ろうと口を開いた時。
「……え…?」
目に映った光景に、あたしはポカンと間抜け面。
え……な、何で?
そこには赤い顔を隠すように、手で口元を覆う山田くんの姿。
何で?何で……か、顔赤いの?
「…山田くんどうなさりました?」
「……はぁー」
えっ。溜め息!?
深々と盛大な溜め息を吐いた山田くんは、ただ山田くんの言葉を待つことしか出来ないあたしを見つめた。

