自分で言っときながら恥ずかしくなったのか、熱のせいで赤い頬をさらに染める。


それが伝染したように、照れてしまう俺はクールなんて程遠い。



「…二回目は無いよ」


「えぇっ!?そんな、旦那ぁっ」


「旦那って(笑)」



この人、本当に熱あんのかな?

疑いたくなるくらい、もう元気いっぱいで。


全然お見舞いに来た気分じゃないけど、……この人が嬉しそうだから、まぁいいかななんて思ってしまう。



「…でも、山田くん来てくれてすごく嬉しかった…ありがとう」


「…ん」



ふにゃっと笑った柚希の髪を撫でると、嬉しそうに微笑んだ。


こうして、はしゃいだ後は必ず女の子になるから不思議だ。


少しして段々と柚希のまぶたが閉じ始め、俺の服の袖を掴んだまま、気持ち良さそうに寝息を立てて眠ってしまった。


俺は撫でていた手を止め、代わりに服の袖を掴む柚希の手に絡めた。


すると、眠る柚希の表情が緩んで、



「…ん…ひじ…り…」


「……っ」