「山田くん」
呼び掛けると、やっとこっちを向いてくれた山田くん。
目が合い、あたしは満面の笑みを浮かべた。
「助けてくれて、怒ってくれてありがとう!やっぱり大好きですっ」
「……!」
へへっ。何か、面と向かって言うと照れるね。
本当に嬉しかったから、少しでも伝わればいいな……。
四つん這いの状態から山田くんの横に移動して体育座りをすると、山田くんの肩に頭を預けた。
すぐ近くに山田くんの体温があって、目を瞑るとドキドキが全身に響く。
やっぱり、やっぱり。
あたし、山田くん好きだー。
なんて、胸の奥から想いが沸いてきて、つい笑みが零れた時だった。
「……だから、心配なんだよ」
「…え…っ?」
ぼそっと聞こえた声に、顔を上げると。
「……っっ」
「…そういう行動、簡単にするもんじゃないよ」
その声は、耳元で聞こえて。
抱き締められてるんだって、理解するのに10秒はかかってしまった。

