………え…………?
驚いて、大きく見開いた目で山田くんを見上げた。
そこには、普段だったら想像も出来ないほどのニッコリ笑顔の山田くんが……。
「…や…まだ、くん?」
「……あー…そっか。じゃあ、他の子探すわ」
お兄さんは早口でそう言うと、そそくさと去って行った。
残された二人の間に流れる……なんとも言えない沈黙。
あたしは頭にまで響いてる鼓動に倒れそうで。
山田くんが、ものすんごいこと言った。
もう山田くんなのかもわからない。てかほんとに今の言葉を言ったのは山田くんですか?
本当は山田くんの後ろに要くんがいて、いっこくどう的なノリでやった訳じゃ……。
「……はぁ」
「…へ…?あ」
溜め息が聞こえたと思ったら、同時に回っていた腕が離された。
夏なのに…急に寒くなった背中。
慌てて振り返ると、俯く山田くんがいたんだ。

