「選手交代!」
そう叫んで、羽織っていたジャージをコート外へ投げ捨てたのは、要くんで。
一人の男子と入れ代わり、代わりに山田くんの隣へ並ぶ。
一瞬の出来事に……あたしはポカーンとしちゃって。
しゅ、瞬間移動……。
「負けてんなぁ~聖」
呑気に山田くんの元へ歩く要くんを、山田くんは睨んだ。
「…お前、わざとだろ」
「え?何が?」
「……あいつに変な事言ってないよね?」
「えぇ~?あいつってだぁれ~?ちゃんと名前で言ってくれないと分かんないなぁ~」
「……チッ」
えぇ!?山田くんが舌打ちした!?
わぁー…貴っ重~!!
…ってオイ!!落ち着けあたし!!
ここからじゃよく聞こえないけど…ニヤニヤ笑う要くんに山田くんが怒り気味。
あぁあ~…喧嘩しないでね?

