「ま、自分で言うのもなんだけど、俺好きな子には一途なんですよ。こう見えて」
「…うん」
「だから読者の皆さん、遠慮しないで俺のファン続けて下さいね~♪」
「結局それか!!」
―――ピーッ!
と、その時、体育館に笛の音が響き渡った。
ハッとしてコートへと視線を向ける。
そこには、【28‐23】の文字……。
「残り、1分!」
審判の声が響き、あたしは瞬きを忘れた。
山田くんのチーム……
「…聖、負けてんね」
横で呟くような要くんの声が聞こえて、ドクンッと心臓が嫌な音を立てた。
山田くん…っ。
「……っえ!?」
コートの中を走り回る山田くんを、目で追い掛けていた時。
――――視界に、たった今まで隣にいた背中が横切った。

