クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



まだ少し引き腰の要くんにニッコリ笑う。



「もう十分、二人には意地悪したもん。今は幸せになって欲しいとまで思ってるのよ?だから、要くんも遠慮しないで話して」



これも本音だからね?私素の状態で嘘吐けるほど器用じゃないわよ。


それに好き“だった”人の話、聞きたいの。


一番近くでは知れないから、せめて今までの事くらい教えて?




私の思いが伝わったのか、要くんは頬の筋肉を緩めてうっすら微笑んだ。



「…聖、昔は先輩のこと好きだったんですよ」


「……うん。なんとなーく、気付いてた」



だって聖は分かりやすいからね(笑)。


そう言ったら、要くんが笑みを零した。




「すごいベタぼれでした。見てるこっちが恥ずかしくなるくらい、先輩一筋で」


「…うん」


「でも…いつだったかな……聖が珍しく、全身から負のオーラを放ってて」


「負のオーラ?」


「はい。理由聞こうとしたら、タイミング良く廊下から“山田くーん!”って元気な叫び声が聞こえて。

…その女の子が原因なんだなって、すぐに分かりました」