「やっ…山田くーん?」
手を引かれるがまま、何センチも上の広い背中に向かって呼び掛けるも、返答なし。
掴まれた腕が熱くて、全部の意識がそこに集中してる。
ついて行くのに辛くはなくて、あたしに歩幅を合わせてくれてるんだって感じて。
渡り廊下を抜けて、少し歩いた頃。
ドアの上ん所。
【保健室】のカードが異様な存在感を放つ。
保健室?……あっ!まさか山田くん、本当はケガしてるのでは!?
「…あのさぁ」
「山田くん大丈夫ですか!?」
保健室に入って、第一声。
見事に山田くんと被ったよーん。
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