六花ちゃんはあたしの涙を、ハンカチで拭いてくれた。
どこまで良い子なんだろう。どれだけ、優しい子なんだろう。
フッた本人が、思うのは最低だけど。
想われてる側が、願うのは最低だけど。
――――…六花ちゃんと松川くんには、幸せになって欲しい…。
落ち着いた頃、六花ちゃんがハッとした表情で尋ねた。
「…柚希ちゃんて、山田くんが好きなんだよね?」
「うん」
「やっぱりそうだよね!?でも、最近避けてる…?」
「あー……ちょっとばかし、問題がありまして」
あはは…。
あたしの空笑いが、空しく響く。
六花ちゃんは心配そうに、また口を開いた。

