何で!?何で居るの!?
「立本ならあそこに……ってあれ?熊谷ー、立本は?」
山田くんの傍に居る男子が、美喜ちゃんに向かって声を張り上げる。
美喜ちゃんはあたしをチラッと見て、また男の子に視線を戻した。
「柚希なら先生に呼ばれて行っちゃったよ」
「了解ー!だってさ山田、悪いな。何か立本に用事あったの?」
「まぁ……でもいいや。また来る」
「あいよー」
山田くんはそう言って、教室を離れた。
“また来る”
…何で、どうしてあたしを捜してるの?
昨日逃げたから怒ってるの?
分からない。でも………。
『立本柚希居る?』
「…何だよ…あたしの名前、知ってんじゃん…」

