……いい加減疲れたぞあたし。
「全員貼ったか?これで申請するからな。球技大会頑張れよ」
『ハーイッ』
元気よく返事した生徒に、担任は微笑んで立ち去りHRを終了した。
球技大会は体育の授業の延長上みたいなので、大会というよりゲームって感じ。
一応各クラスごと総合順位が発表されて、1位のクラスには食券のプレゼント。
球技大会で芽生える恋も多いらしく、色んな意味で生徒は案外楽しみにしてるもんだ。
「ねぇ、立本柚希居る?」
「立本?」
その時、前方のドアから聞こえた会話。
驚いて見てみると、そこには山田くんがいた。
うそっ…何であたしの教室に!?しかもあたしを捜してる!?
「柚希?山田くんが…」
「しっ!美喜ちゃん!」
あたしは美喜ちゃんの体に隠れるように、後ろに回って身を縮めた。

