「あははっ!柚希ちゃん面白いっ」 「どーも!じゃあ授業あるから戻るね。 要くんもありがとう!」 「どういたしまして~」 女子の皆さんに突き刺さるような視線も払い除け、あたしはダッシュで、教室に戻った。 今ならどこまででも走れそう。それくらい、足が軽い。 山田くんに貸してもらった辞書。 見るだけで口元が緩んでしまう。 山田くん好きだー!