クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



「何?」



うわぁお。不機嫌全開。


隣ではなぜか、要くんが笑いを堪えてる。




「突然ごめんね?…辞書、借して欲しくて」


「何で俺?友達に借りなよ」




うぐっ…ごもっとも。


山田くんの綺麗な顔が歪む。
おお、眉間にシワが寄ると凛々しい…。


ってあたしは変態か!




「まーまー聖。柚希ちゃんはお前に借りたいんだって。お・ま・え・に♪」



リズム良くそう言った要くんは、からかうように山田くんの肩に手を置く。


…あ、すごい勢いで振り払われた。