「こうやってだな…」

 ガウン!

「のわっ!? 実際しなくていいんだよ!」

 朝から賑やかな四人。

 アテナはクスクスと笑いながら見ていた。
 マリアが読んでいた朝刊をたたみ、ふと一面を見て呟いた。

「やだ。昨日聖誕祭だったのに、まだこんなことしてる人がいるなんて…」

「こんなことって~?」

 二枚のトーストを口いっぱいに頬張って聞くと、アテナはそれを見て目が点になっていた。

「あ、噂だけで誰も見たことがないんですけど、この街のどこかでサバトが行われているって…」

 その言葉に、マリアとファブニルはコーヒーとフォークを落としてしまった。

 ファブニルの顔が見る見るうちに変わっていく。


 またあの悲劇が繰り返されているのかと、そう思いながら…。