領主の息子はイケメンだと思い込んでいたファブニル。見ればソバカスだらけでアフロのデブ夫。
 かなり自分の好みではないため、ショックを怒りに変えて黒い笑顔でルーシュを応援した。

 そんな笑顔に悪寒を走らせる二人。

「な、何だてめぇら!」

 お決まり文句をたれる付き添いの四人組。

「俺達倒したら教えてやるよ」

 タバコをくわえながらウインクをするフェンリル。
 その挑発に、お約束通りにのってくれる四人組。

 鉄の棒を振り回しながら、フェンリルに向かう付き添いA。
 見下しながら笑みを浮かべるフェンリル。

「度胸は合格か?」

 振り回す棒を軽々と避け、Aの腹に一発膝蹴りを入れる。

「ガハッ!」

 食らった蹴りは相当重く、腹をかかえて呻きながら横たわる。