それを見たミカエルは嘆き、悲しみ、罪ある人々に忘れぬよう裁きを与えた。
『この世界を救いしオルレアンの聖女を忘れるなかれ。汝等罪人よ、この世界にマリアの血を分け与えし四人の聖女を称えよ。
胸に十字を掲げし聖女よ、神のエレメントを守護せよ』
東には水のエレメントを。
西には風のエレメントを。
南には火のエレメントを。
北には地のエレメントを。
それぞれの力を持った聖女達は、神の御名において悪魔祓師となった。
「っと、言うわけよ! だからマリアは神に遣わされた女神として、崇められるようになったという訳なのよっ!」
息をきらしながら言う力説に、二人は呆然となっていた。
「…い、いや、とりあえずわかったけどよ。何で神も仏もないようなサドがマリアの称号得たんだよ?」
「それはアタシに聞かないで…」
あまりに適切な言葉がでたので、ファブニルでも言い返せないでいた。

