「メイデンって歳いくつ?」
【ま、また変わったご質問ですね。確かお歳は、完成体になるまでの日数を合わせて、1200歳になるかと?】
「ンなにババアかよ! ヤれねぇな…」
視線を逸らせながら腕を組むと、こいつはいったい何しにここまで来たんだとツッコミをしたくなる三人がいた。
「バカはほっといて、どうして今まで本人が出てこなかったのよ。ベリアルを一瞬にして殺せたのに」
【封印が解かれて間もないので身体も軋むらしく、今まで待機していたのでございます。
ベリアル様に関しては、私の口からはお答えできません】
少し申し訳なさそうに言うと、マリアは目を細めた。
「じゃあ今度俺ね! 腹減った~!」
「それは質問じゃなくて希望だろうが! このノーミソ胃袋犬!」
「うっせえ! 種蒔きウルフ!」
「なっ! 誰だよこのバカにンなセリフ覚えさせたの!」
視線は一気にマリアに向けられ、マリアは紫煙を吐きながらそっぽむいた。
【マリア様は、何かございませんか?】

