二人はそれを聞いていたずらっぽく笑った。
何にせよ、あのルーシュと同等の力を持った相手を倒したのだから。
そんなことを三人で笑っていると、ルーシュが緑色のような、黒っぽいような、何とも奇妙な液体が入ったカップを持ってやって来た。
「ファブニル! 俺特製のドリンク作ったからな!」
ずずいっと出されたが、壊滅的な臭いに圧倒され、三人は崩れ落ちた。
「な、何入ってんのかしら?」
「んっとな、シルフの葉にゴブリンの臓物の干物。バニラスティックとデコデコの実に、それから…」
一体何種類配合しているかわからないほどのドリンク。
魔獣や魔物よりも恐ろしいのは、ルーシュが作り上げたドリンクなのかもしれないと悟った三人だった。