マリアはそれを聞いて、何て無謀な奴と思いながら、頭を掻いた。

「ンな簡単に練習して収得できるほど、神聖魔法は甘くない。魔王復活の阻止も大事だが、お前はそれよりも、村の皆を救ってやるのが仕事だ。バカしてんじゃねぇよ」

「やっぱり言われちゃいましたか…」

 アマンダは力になれないことに少し残念な顔を見せたが、村の皆を少しでも救ってあげることができるならばと、次の使命に燃えた。

「何か、マリアがホントの聖女してる…」

 ルーシュの言葉に、二人は目を点にして頷いた。
 その言葉を聞き逃すマリアではなく…。

「ケンカ売ってんのかバカ犬!」

「売ってな~いっ!」

 銃口をつきつけられ、ルーシュは泣きながら土下座した。