「我、汝を悪魔界第三階層に葬る!

 食あたり起こすんじゃないよケルベロス。

 Amen 」


 ガウン!











 霧が完全に晴れ、辺りは眩しい太陽に照らされた。

 フェンリルは物思いにふけっているような目で、湖を眺めた。

 小さな青い野花を一輪摘み、その湖の中へ投げ込んだ。


(アニエス…俺が行くまで、待っててくれよ……)


 そう心の中で伝えながら、四人は湖を後にした。