それを聞いたファブニルは、苦笑しながら謝った。

「マリアー! カートンで買ってきたよ~」

「バカ犬!何で俺のも買ってこねぇんだよ!」

 ドタバタと入口でケンカをはじめる二人。

 そんな光景を、頭を押さえながら俯くマリアと、ニコニコと微笑むファブニルがいた。

「うるせぇ! あの世に行きたいかあっ!」

 銃を二人めがけてぶっ放し、抱き着きながら弾をよける。

「この距離は当たるだろ~っ!」

「ひでぇよマリア~!」


 チキッ…


 銃口を再度二人に向けて睨みつけると、謝罪の言葉を出して平謝りする二人だった。