「えっ…宝物なのに…これ夢叶にくれるの…?」


「うん!だって…次は夢叶ちゃんが大事にしてくれるんでしょ?」



そんな颯太の優しい言葉に幼ながらに胸がキュンとした。


「…うんっ!夢叶大事にするっ!」


手の中のミニカーを見つめ、両手でぎゅっと


ミニカーを
優しく包み込んだ。



多分もうこの時から
わたしの恋は始まってたんだ。



優しくて、暖かい

そんな颯太に

─────…恋したんだ。