「夢叶〜早く行かなきゃ授業遅れるよっ!」


教室に響く莉乃の声。


「あ、はぁーい!ちょっと待ってー!」



次の授業は化学ということで、皆理科室に移動する為

私達以外のほとんどの人はもう教室にいなかった。



「もうっ。私先に行くからね!」


「ごめんって〜!待ってよ−。」



莉乃は急いでとばかりに
時計をしきりに見ていた。