「…え?」
『でも、俺が平瀬さんなら絶対知らないままなんて嫌だと思って。』
「………え?…なに、どうかした?」
『…トラブルです。』
「…えっ…」
『三ツ葉保険のクライアントからクレームが入りました。最終打ち合わせしたはずなのに、菱沼いちかサイドがまたNG出してて…、初めからちゃんと承諾はしてなかったと。クライアントは激怒していて、担当者…、つまり久住さんが今出向いて謝罪と対応策を練っているんスけど、それが…、明日までに新しいコピーと内容を打診して、もう一度いちか側に提案するって形になりそうで……。』
「…今更なにそれ!CM自体にはOK出してるんだよね。」
『はい。ただ、内容がちょっと……。彼女の事務所側も相当焦ってはいるみたい。』
「…我が儘か!するっつったりしないっつったり!契約したならしのごの言わずにやれっての!」
『…ですよねぇ…。』
「わかったよ。今から会社に向かう。」
『…ありがとうございます!頼もしいです!』
「これからだから…、1時間はかかるけどいいかな。」
『ハイ、皆さんにそう伝えておきます。』
「頼んだ。…じゃ。」
電話を切って、
それから……
「行けるか?1時間で……。」
時間を確認する。
「…クリスマスイブにも…休みはないっと。」
タクシーを拾い、それに乗り込むと……
会社への道を急いだ。
『でも、俺が平瀬さんなら絶対知らないままなんて嫌だと思って。』
「………え?…なに、どうかした?」
『…トラブルです。』
「…えっ…」
『三ツ葉保険のクライアントからクレームが入りました。最終打ち合わせしたはずなのに、菱沼いちかサイドがまたNG出してて…、初めからちゃんと承諾はしてなかったと。クライアントは激怒していて、担当者…、つまり久住さんが今出向いて謝罪と対応策を練っているんスけど、それが…、明日までに新しいコピーと内容を打診して、もう一度いちか側に提案するって形になりそうで……。』
「…今更なにそれ!CM自体にはOK出してるんだよね。」
『はい。ただ、内容がちょっと……。彼女の事務所側も相当焦ってはいるみたい。』
「…我が儘か!するっつったりしないっつったり!契約したならしのごの言わずにやれっての!」
『…ですよねぇ…。』
「わかったよ。今から会社に向かう。」
『…ありがとうございます!頼もしいです!』
「これからだから…、1時間はかかるけどいいかな。」
『ハイ、皆さんにそう伝えておきます。』
「頼んだ。…じゃ。」
電話を切って、
それから……
「行けるか?1時間で……。」
時間を確認する。
「…クリスマスイブにも…休みはないっと。」
タクシーを拾い、それに乗り込むと……
会社への道を急いだ。


