ソラナミダ






25歳の冬……




私達は、




小さな悩みと、


小さな葛藤を抱えながら生きていた。





大人になると、人はどうしてこうももどかしいのだろう。



昔のように、

がむしゃらになることはできなくて…


突っ走る程の勇気もなくて……




時がながれるままに、


身を委ねるように、


そうやって、従順に…



生きている。





これが大人というものなのか…?



仕事が軌道にのり、ほどほどに恋愛を楽しみ、平穏無事をただ願う……。



つまらないと知りながら、やめようともしない。



なのになぜ……



何かにもがこうとしているのだろうか……。