「………わあ……!!」
中庭の木々は……
オレンジ色に彩っていて。
空一面に広がる星空よりも近く、壮大に……
輝きを放っていた。
今年は……まだ、雪は降らない。
冷たい空気さえも温めてしまうような…
優しい光。
そこにはやっぱり誰もいなくて。
………独り占め。
「………。どうやって設置したんだろ…?」
ベンチに座って、そんなムードのない考えを起こす辺りが…
何とも、私らしい。
「………。綺麗だな……。」
視界が……ぼんやりと滲んできた。
もし、あの時……
二人でここに来れたなら。
違う今が……
待っていたのかな……。
晴海くんに………
会いたい。


