陽気なクリスマスソングに、
街を彩るイルミネーション。
いつもと変わらないのは…私たちだけで。
行き交う人々の幸せそうな笑顔をかい潜るようにして…
早足で、歩く。
「虚しいね…。」
「…ええ、とっても。」
女二人のイヴは…。
あと、たったの1時間で…終わりを告げる。
「今年も…ひとりか。」
美帆は失笑ぎみに呟いて。
それから…
ハッとしたかのように、私の方を…見た。
「……美帆、気にし過ぎ。大丈夫だからね。」
「……うん…。」
12月24日は…、両親の命日。
今年からは…、
両親が心配しないように、いつものように日常を過ごすと…決めた。
お墓参りは…
少しだけ、時期を外して。
二人が好きだったクリスマスを終えてから…
会いに行く。
クリスマスを、悲しい思い出にしないように……。
どちらにせよ、心配してるだろうか……?
またひとりで…
迎えたのだから。


